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MRIヘビーユーザー体験記

頭痛持ちである。普通の頭痛ではなく、史上最強の痛み?をともなう群発頭痛持ち。もうかれこれ20年近い。そのため、これまでに何十回!と頭部のMRI(Magnetic Resonance Imaging、磁気共鳴画像診断)検査を受けている。
MRIは地場と電波を利用して画像診断する。原理はよくわからないがフレミングの法則の応用。

診断前に質問票に毎回答える。基本的に金属類は検査室に持ち込めない。自分は部分入れ歯の固定に磁性アタッチメントを使っているので、毎回そのことを申請する。その部分は画像が歪むらしいので、万一の時は医者に示すためのカードを歯科医から持らっている。万一の時に示す余裕があるといいが。他にもエレキバンのようなもの、入れ墨も申告が必要。最近は不織布のマスクでも金属のフレームが入っているものがあるので、金属探知機(空港のやつと同じもの!)でチェックされるのだ。

診断ベッドに横になると、頭を固定される。さらに動かないよう詰め物を両耳の下に入れる(けっこう、ぎゅうぎゅうに痛いほど詰める)。音が半端でないのでヘッドホンも付ける。準備ができるとベッドが大きな装置の穴の中にゆっくり入ってゆく。けっこう狭い!(今は大きな穴のタイプもあるような)。たぶん閉所恐怖症の人はこの時点で声を上げてしまうだろう。気分が悪くなったりしたとき用にブザーのスイッチを握らされるが。自分もいささかそのけがあるので、最近は頭が固定された時点で目をつむってしまう。
頭部でないMRIは受けたことがないので他は知らない。

原理的に強力な地場が発生しながら回転する装置からの音がすごい!耳栓代わりのヘッドホンをしていても、大きな音は体が揺れるくらいの振動が伝わってくる。検査自体は1分の検査とか5分の検査とかの組み合わせで全体で数十分。
かかりつけ?の病院はいつの頃からか、ヘッドホンから音楽を流すようになった。しかし、大きな機械音とヘッドホンから聞こえてくる大音量の音楽で耳がおかしくなりそう。曲はここ数年以上「カーペンターズ」だ。検査技師の好みか、当たり障りない選曲なのだろうが、カーペンターズが好きでない人は二重苦!
体は全く動かしていないが、検査が終わるとなぜかくたびれた感じがする。体を全く動かせないことと大音量のせいだ。

子供が検査を受けるシーンの医療機器メーカーのテレビCMがある。事前に看護婦さんが絵本を読んであげていて、診断装置に入ると絵本と同じキャラクターの魚が上部に投影されて子供は安心する。後日、両親と本物の魚を見に行って微笑むという、「なんとも素晴らしいユーザー体験を実現していますよ」というCMだが、あの装置は音が小さいらしい(調べると「Technology Pianissimo」とかいって音の伝播を90%カットしてるそうな)。私もあれで検査してもらいたい!

余談だが、都内には一等地のビルの中にMRIを何台も備えて、検査を専門にやっているところもある。高額検査だから儲かるのだろう。

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